溶接レシピ
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2024年03月29日
Fe★NEEDS鎌倉店リニューアルオープンに伴い、「いざ鎌倉!」というネーミングから作品構想に至りました。 鉄本来の味わいを持つ黒皮を、幸運の象徴であり、これから最高潮を迎える意味を持つ三日月(crescent moon)のモチーフとして、日本古来の伝統的な兜と融合させました。
メンバーで打ち合わせを重ねていき、イメージをメンバー員が作成してくれました。 そこからアイデアを出し合い、どのような形にしていくか決めました。
頭の部分の型紙を作成し、仮組み立てでサイズを調整しました。
実際に形にするために型紙を基に鋼材を切り抜きました。 その後、各羽根の部分を少しずつ手で折り曲げて形を整えました。
折り曲げて形を整えた後それぞれの羽根を溶接でくっつけていきます。
すべて溶接したらこのような形になります。
次に後立ての作成です。 鉄板(t0.6mm)を少し台形の形(900mm×60mm)にした状態で切り抜きます。
後立てを少し曲げた状態で位置を合わせて紐を通す穴をあけていきます。
仮で紐を通していき位置を合わせます。
次に前立ての作成です。 円の部分と三日月の部分を石筆で書いてプラズマ切断機で切り抜きます。
横の部分は鉄板にエキスパンドメタルを溶接でまずはくっつけます。
ロールベンダーで曲げて、形を整えて前立ての形も完成となります。
装飾の鋼材をバンドソーでカットして、兜に溶接で付けていきます。
前立てを仮に設置して問題がないことを確認したら頭の部分と接合していきます。
完成となります。
実際にかぶれるもので、当社の液晶面とのコラボ作品にしたくて、アイゴを『面具』に見立て製作しました。 『鉢』になる部分の曲げを滑らかな曲線にするのにとても苦心しました。 更に『鉢』の装飾として縦にビードを引き『筋』に見立てましたが、ハードルが高かったです。 『鍬形』の部分に月を縦にすることで《勢い》を、『前立』にスターの【S】を切り込み《勇ましさ》を、また江戸組紐を使用することで《艶やかさ》と《重厚さ》を演出してみました。